日本脳炎

日本脳炎(Japanese Encephalitis)

日本脳炎は、イエカが媒介する日本脳炎ウイルスの感染でおこります。日本だけでなく、東南アジア、南アジア、東アジアなど広範囲で発生報告がされています。日本脳炎は、ヒト-ヒト感染はなく、豚などがウイルスを増やす増幅動物になります。感染しやすいのは、蚊が棲息している水辺、豚のいる環境です。日本や台湾、韓国はワクチン接種により患者発生は少なくなりましたが、その他の国々では流行が続いています。

図.日本脳炎の発生国

CDC: Japanese encephalitis;
https://www.cdc.gov/japaneseencephalitis/maps/index.html

症状

6~16日の潜伏期間ののち、38℃以上の高熱、頭痛、悪心、嘔吐、眩暈等が起こります。悪くなると、意識障害やけいれん、筋硬直、脳神経症状、不随意運動、振戦や麻痺等が起こります。発症した場合の死亡率は20~30%で、生存者の30~50%に神経学的後遺症が起こると言われています。

治療

特異的な治療方法はありません。

予防

蚊よけ対策、予防接種
流行地を訪問する場合は、年齢や過去の日本脳炎ワクチン接種歴に合わせた接種をお勧めします。