飛沫

髄膜炎菌感染症(Meningococcal meningitis)

髄膜炎菌感染症は、患者や保菌者の飛沫(ひまつ)から感染します。流行地域は、アフリカのサハラ以南の髄膜炎ベルト地帯で、特に乾季(12月~6月)に流行が起こります。世界で毎年約3万人の感染報告があります。また、毎年サウジアラビアのメッカで開催されるイスラム教の祭典ハッジ(Hajji)で流行することもあります。先進国の大学や軍施設の寮での発生もあります。

図.髄膜炎菌感染症のリスク国

 

症状

1~10日間の潜伏期間を経て、発熱や出血斑、頭痛や項部硬直等の症状が出現します。中には、副腎出血やショックを呈すケースもあります。早期診断と治療が必要です。

治療

抗菌薬による治療が行われます。

予防:予防接種

髄膜炎ベルト地帯の渡航者に接種をお勧めします。また、欧米へ留学する際に学校側から接種を義務付けられる場合があります。


季節性インフルエンザ

インフルエンザは北半球の日本国内では、例年初冬から春にかけて流行します。南半球では4~9月にかけて流行し、熱帯地域では、年中インフルエンザが発生しています。

症状

発熱、咳、頭痛、筋肉痛、関節痛、咽頭痛、鼻汁、倦怠感

治療

対症療法、抗ウイルス薬

予防:予防接種

・流行期は人込みを避ける
・マスクの着用
・外出後の手洗い
・流行前のワクチン接種(重症化や合併症発生の予防効果)